山形市の村山公認会計士事務所|経営サポート税務相談 税理士

コラム

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動くことが未来をつくる

「思考の中に未来がある」と言われている。これは、その人が思い、欲していることが、本人も知らぬ間にいつの間にか実現していくという意味である。

これから、自分がどのような人生を歩みたいか、会社をどのようにしたいか、家族とどのように暮らしたいか、これらの答えはすべて自分の思考の中にある。

 明確な考えが形成されていない場合もあるが、本能的な願望や欲求も含めて、思考の方向性はその人、その人で決定されている。たとえば、ある事柄が発生したときに、果敢に立ち向かうか、逃げるか、受け流すか、などはその人の思考と深く結びついている。

その人の考えていることは、知らず知らずのうちに現実化してくる。

しかし、自発的にこうしたいと未来を変えていくには、必ず、行動が必要である。思考は、必ずしも行動を伴わない。単に思っていたのでは、いつまでも実現しない。行動することが全てである。良きことを思考し、現実に行動することが、未来をつくる。

行動できない人は、「これをやったらどうなるか」を真っ先に考える。だから、行動できない。それが、自分にとって得になるか、苦労するんじゃあないか、それをやる時間があるか、など自分の都合や損得を瞬時に判断する。行動できない人は、この能力に長けている。しかし、考えてみたらいい。今の自分にとって得で、今は時間があって、想像ではさほど苦労しない、などというすべて条件が満たされた事柄が都合良く現れるはずがない。かならず、何かが欠けている状態でやらなければならないことだらけだ。

行動は、反射的にYESと行ってしまうことである。もちろん全ての事柄についてYESと言うのではない。自分の射程距離にあると思う事柄には無条件で即決する。私の場合には、自分の能力開発に役立つことはすべてYESと言うようにしているが、遊びの誘いは原則断りの思考から入ることにしている。例えば、友達からマラソン大会へ一緒に出ないかと誘われる、上司から新しい仕事を依頼される、飲み会の幹事を頼まれる、すべてYESと答える。それは、自分の能力開発ができるからだ。そして、その後に、手順や方法を考える。実現するために。叶えるためには、依頼された人に協力を仰ぐ必要もあれば、周りの人にこちらに合わせてもらうことも必要になってくる。やりきるために一つ一つ条件を整えていくのだ。抱えきれないほどの仕事を土日なく、夜昼なく、夢中になって行っていると、自分の能力は確実にしかも圧倒的スピードで上がっていく。充実をおぼえる瞬間だ。

私の場合は、依頼された仕事は原則断らない。引き受けることをまず考える。研修講師も引き受ける。不得意・苦手、全く勉強していない分野でも引き受ける。即決する。研修会へは、まず参加することを考える。原則YESといった後で、自分のスケジュール日程、レジュメの作成時間などを考えることになる。だから、ダブルブッキングの場合には、日時をずらしてもらう、締め切り期限を遅らせる、そして最終的にどのような工夫を行ってもできないと判断した場合のみ断る。リクルート創業者の江副浩正は、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」と言う。機会を創り出すように動け。そして、その機会をのがさず自ら動け。こうすれば、毎日が確実に変わる。量によって質を変えていく。引き受けろ、動け、恥をかけ。これが人生を変える秘訣だ。

平成30107日  秋晴れの「山形まるごとマラソン大会」の日に  公認会計士 村山秀幸