山形市の村山公認会計士事務所|経営サポート税務相談 税理士

コラム

コラム

年末年始

平成29年の年末、平成30年の年始は、パソコンの操作学習で明け暮れた。

 平成30年は、PCなどを使い、時間の節約に結びつく手法を仕事に取り入れていく。仕事に、取り入れる項目は、次のとおりだ。

 ① e-TAXの導入(法人税・所得税等の申告、法定調書・給与支払報告書・償却資産申告書、届出書・申請書、納税証明書・謄本等)

 ② 登記ネットの活用(商業登記簿謄本、不動産登記簿謄本、代表者印鑑証明書の取得)

 ③ ネット納税(法人・所得・消費税、都道府県民税・市町村民税・事業税、但し特別徴収はほとんどの市町村が未だ対応していない)

 ④ ホームページの自主改修

 ⑤ 仕訳帳をEXCELで作成し、それを自動的に会計ソフトに取り込むようにする

 ⑥ ブログを、より拡散させる

 ⑦ 有益な情報は、できる限り、デジタル情報とする

 ⑧ EXCELの技術を飛躍的に伸ばして、作業の省力化、短縮化、自動化につなげる

 ⑨ ITリテラシーの向上とトライアルの積み重ね

 ⑩ クラウドの活用と深化、技術の習得

 これらは、あまり、目新しいことではないが、今まではなんとなくわかっていて、それで満足して行動に移してこなかった。これからは、着実に実行していく。

 従来の価値観からすれば、会計事務所の仕事は、税務の知識やその周辺の知識を習得して、内容面で、お客様に満足いくサービスをすることだと考えられてきた。したがって、その中心的な学習内容は、税法がメインであり、ITの知識はサブの知識に過ぎないと考えられてきたと思う。しかし、これからは、ITの知識が、お客様に提供するサービスの質を左右すると考えられる。私の勉強時間も、だいたい、税法が7割、周辺知識3割の配分だったと思うが、これから2年間ぐらいは、意識的に「IT7割、税法が3割のような配分で勉強を行う」というような態度でいかなければならないと思う。

 ITを用いた仕事の作業効率や時間短縮化では、地域で一番の存在となることが必要と思われる。会計事務所は、IT技術が最も進化した企業であらねばならない。そうでなければ、顧問先であるお客様に対して何のサービスも提供できない存在となってしまうだろう。

 これからは、税法の知識量の差が問題なのではない。IT技術の差の問題に収斂するのでないかと考えられる。IT技術は、まさに、トライしなければ得られない。失敗をしつつ習得するものである。失敗を会計事務所は最も嫌う。

 ITの導入に、失敗はある程度覚悟しなければならない。また、IT分野にオーソライズされた教科書というべき本はないし、また、税法と違ってチャラチャラしているような内容が多いと思われる。これが、会計事務所をして、業務処理の上で、IT知識習得を軽く見ている要因になっているのだろう。今年は、AIが本格的に導入される。それをも取り込むことが必要だと思う。

 平成301月4日  キーボードをいつも触っていられるか?  公認会計士 村山秀幸