山形市の村山公認会計士事務所|経営サポート税務相談 税理士

コラム

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RAV4 Love (その2)

  50万キロを走った愛車RAV4の滞在時間は、相当なものである。そのシートは、私の体重を支え続けてきて、すでにボロボロで、その状態を隠すシートカバーもガムテープで補強されている。「みっともない」と言われるのだが、代わりのシートは既にメーカーで在庫もなく、リビルト品が出てくるのを待つしかない。こんな車ではあるが、たくさんの思い出がある。

 まず、北海道のサロマ湖展望台からの帰りの砂利道から国道に入り、ワッカ原生花園へ行こうとアーチ状の橋を渡ろうとしたとき、そのアーチ橋を上れなくなったのだ。2000CCで四駆のRAV4は、力が相当ある。しかし、まったく力がなくエンジンが噴けない。「ただ事でないな」と思い、トヨタカローラ北見の網走店へ電話した。状況を話したところ、レッカーで運んで整備工場で診てみないと何とも言えないという。しかも、今は、812日午後4時。明日からお盆休みだし、本日も5時30分で終って今から飲み会なのだという。とりあえず、運んで診てもらうことにした。待つこと30分、整備工場へ着くまで30分。診てもらっての作業時間は30分のみ。今年の北海道旅行は車なしで、バスや鉄道で回るしかない、それもまた一興、と覚悟した。それに、車を取りに来なければならない、その時に続きの旅行をすればいいか、などと考えていたら、整備担当の上役がやってきた。「直しました。ガソリンをエンジンに供給する管が、砂利道で石や落枝か何かに当たって凹んでガソリンが十分供給されなかったようですね。それで噴けなかったんです。」と言った。大変安堵しレーカー代8千円を支払った。その後、カローラ山形の整備担当へこの話をしたら、「とても思いつかない原因です。」と感想を漏らした。ラッキーだった。

 同じく、北海道の道南を走り回っていたとき、パワーウインドウが上まで上がらなくなった。右側の窓だ。途中まで上がるのだが、上まできっちり上がらない。上部5センチぐらい窓が開く状況となった。しかも、小雨。これは大変だと、コンビニに入って、買ったガムテープでその5センチの開いた部分をベタベタと貼り付けて、雨が入ってこないようにした。しかし、走行中、水は僅かな隙間から入ってくる。私の右側の腕や太もも部分は雨で相当濡れた。そこで、カローラ函館に行って直してもらうことにした。行ったら、部品がないから直せないという。そこで、上まで窓を上げてもらい、パワーウインドウを使用できないようにするため操作スイッチ部分を押せないよう、段ボールの切れ端をスイッチに被せてもらった。

 大震災の年の11月30日に、エンジンの載せ替えを行った。このとき、担当してもらった整備スタッフが、現在のカローラ山形トップセールスの渡邉さんだ。彼は、「私にエンジン載せ替えは、だいたい40万円ぐらいですから、新車を買うより安くつきます。」と説明した。私も、直した方が地球に優しいから、載せ替えることを決断したが、渡邉さんの所属する整備チームが売上目標達成のご褒美に九州旅行できた、という話を後ほど知った。数年前からセールスに担当替えになった渡邉さんは、私が店を訪れた時はその都度、「RAV4のトランスミッションはそろそろ限界ですよ。」と言い、「交換はおそらくリビルト品で交換費用も相当掛かります。なので、新車を買われた方がいいですよ。」とセールスならではのトークを私にするのだった。その言葉に押されて、4年前、RAV4のガソリンタンクが走行中落下したことを契機として、渡邉さんからスペードを購入した。スペードも乗りやすいが、現在も、RAV4は私に最もよく馴染んでいる。

 RAV4はまだ現役であって、思い出は尽きないが、これまでとしたい。

 平成30年5月1日   来年まで車検があるので、あと1年だ。    公認会計士 村山秀幸